生後4ヶ月 赤ちゃんの発達と関わり方

生後4ヶ月の赤ちゃんは、首もどんどんしっかりしてきて、扱いも楽になり腫れ物にさわるような感覚もなくなってきます。うつぶせで首をあげて遊んだり、感情表現も豊富になり周囲への関心がますます出てきます。

ここでは、発達心理学に基づいた生まれたての赤ちゃんの発達と、具体的関わりかたををご紹介します。

出典:写真AC

生後4ヶ月の赤ちゃんの特徴

生後4ヶ月の赤ちゃんは、180℃追視が出来るようになり、ますます興味の範囲が広がります。その分事故も多くなりますので、ママは昨日出来なかったからと気を緩めず危険な物は先に排除しておきましょう。

喃語(不完全喃語)の始まり

喃語(なんご)とは、乳児が発する意味のない声のことです。

生後4ヶ月頃の赤ちゃんが初めに発する喃語は、「アーアー」「アーウー」などの母音だけの喃語で、初めのうちはクーイングと区別がつかないことが多いです。
しかし、「アウア~」などと発している姿は、何かおしゃべりしているようで、本当に可愛いですよね。

どんどん、ママも反応してあげて、この時期だけの喃語でのおしゃべりを楽しんで下さいね。

振り回すことができるように

生後3ヶ月ころは物を握ることができるようになりました。ガラガラなどを握ると、それを動かした時に音がでるな~と学習したら、生後4ヶ月頃になると筋力もついてきて、今度は意識的にガラガラを振り回して遊ぶことができるようになります。

どんどん振らせてあげることで筋力もついてきます。

自発的に、ぐいぐいいきます

生後4ヶ月頃には、興味がある物に手を伸ばす、そして自発的につかむようになります。
体を動かすことが楽しく、両手を伸ばして膝を触るといった動きも見られるようになります。

手の平の触覚が著しく発達する時期、ザラザラ、ツルツル、ゴワゴワするといった、いろいろな物の触感を体験出来るようにしてあげて下さいね。

ブーブーが止まらない

生後4ヶ月くらいになると、赤ちゃんの中には唇を震わせてブーブーさせてることがあります。
歯が生えようとして、ムズムズしているとか、たまたま喃語を話してたら出て、楽しいからやっている。とか・・・諸説ありますが、生後6ヶ月くらいから歯も生えてきます。歯磨きになれさせる目的としても、歯磨きの前段階として、今のうちから、ママの指にガーゼを巻いてお口の中をやさしく拭ってあげて、お口の中の異物感に早いうちから慣れておくと、歯ブラシにすんなり移行しやすいようです。

発育・発達の目安

男の子 身長 64.3cm 体重 7,220㌘
女の子 身長 63.0cm 体重 6,710㌘

視力 0.04(徐々に焦点があうように)

聴力 感情面でも発達し、ママの声かけにニッコリ微笑んだりする。

ここに表した、特徴や発育・発達はあくまで目安であり、成長の度合いはひとりひとり大きく異なります。参考程度にとどめ、あまり気になる時はかかりつけ医などに相談してみましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんとの遊び

乳児期(0歳~1歳半ころ)の発達課題は基本的信頼感です。そして対極にあるのが不信感です。
詳しくはこちら→基本的信頼感/不信感

 

昼夜の区別をはっきりつけるためにも、日中は思いっきり遊んで夜はぐっすり眠れるように生活リズムを整えるようにして下さいね。

スキンシップ&体遊び

生後4ヶ月たつと、首もしっかりしてきて、腹ばいにすると頭と肩を持ち上げたり手足をさかんに動かしたりするようになります。
運動量も多くなり、手足を動かすなどの簡単な「体遊び」を通して運動能力や反射神経の発達のサポートにもなりますので、脳への刺激を促して下さいね。

この時期はママ・パパとの触れ合いも大好きですが、プレイジムなどのおもちゃを触ったりして一人で遊ぶことも楽しむように。それはじっくりと自分の世界に入って脳を活性化している最中。じっと見守ってあげることが大切です。

ここでは、いくつかのスキンシップと体遊びをご紹介します。ひとつの遊びでもバリエーションはいろいろあります。それぞれの親子にあった方法で取り入れて、楽しく遊んで下さいね。

  1. お馬パカパカ・・・あぐらをかいて、片方のふとももの上に赤ちゃんの体を支えて座らせます。「お馬さんパカパカ」といいながら、ひざを上げたり下げたりしてみましょう。
    ポイント:首がすわってから、あまり激しくゆすぶらないように(バランス感覚を養う)
    バリエ:「電車ですガタンゴトン」「メリーゴーランド」などいろいろな乗り物に
        例えてみて。
  2. たかいたかい・・・赤ちゃんの両脇からしっかり支えて、ゆっくり「たかいたかい」と腕をあげる。
    ポイント:首がすわってから、あまり早く上げないように(バランス感覚を養う)
  3. にらめっこ・・・「にらめっこしましょ、アップップー」といって赤ちゃんとにらめっこ、赤ちゃんが笑ったら「○○ちゃんのまけー」などやりとりを楽しんで。(コミュニケーションの発達)
  4. その他・・・絵本の読み聞かせ、お散歩、リズム遊びなど引き続き取り入れて下さいね。

まとめ

本格的に生活リズムを整える時期。そのためには、まずママやパパが早寝早起きをしてきちんと食事をとり、時間になったら赤ちゃんをお散歩に連れ出すなど、ほぼ毎日同じ時間に同じ生活をすることが大切です。そうすることで、起床、授乳、昼寝、おふろ、就寝などの一日の流れが自然に整ってきます。「朝だよー」などと声かけしながら、パジャマから着替えたり、顔をふいたりする習慣をつけると、赤ちゃんにも一日の始まりがわかってくるでしょう。