生後2ヶ月 赤ちゃんの発達と関わりかた

神経細胞もどんどんシナプス形成されていくまっただ中。
ママもだんだん赤ちゃんとの遊びに慣れてきたころ。

ここでは、発達心理学に基づいた生後2ヶ月の赤ちゃんの発達と、具体的関わりかたををご紹介します。

出典:写真AC

生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴

生後2ヶ月になると、おっぱいの飲み方も上達し、ますますふっくらに、1回の授乳時間も短くなってきます。また、だんだん昼夜の区別がつくようになってくるので、少しずつ夜寝る時間も長くなってきます。

指しゃぶりの始まりは突然に

生後2~3ヶ月になると、自分の手とは認識しないまま指や手をしゃぶっていることがあります。
これは原始反射の吸啜反射によるものです。
手足をバタバタさせるようになった赤ちゃんが、偶然視界に入ったもの(自分の手)に興味を示し、偶然自分の口のところに指が入ったので、吸うというものです。(生まれながらに母乳を吸うことが出来るのもこの反射によるものです。)

そうやって、なめたり吸ったりしてみて、自分の体の一部であることをだんだん学んでいきます。

さらに目の神経が発達

生後1ヶ月くらいで物や顔をじっと見る(固視)ができるようになった赤ちゃん。生後2ヶ月くらいになるとさらに顔の筋肉や視力も発達して動くものを目で追えるようになってきます(追視)。

だんだんと自分の興味をもったものに首や目を動かし、外からの刺激を感じて様々なことを学んでいくようになります。

発育・発達の目安

全体的にふっくらした体つきになってきます。

男の子 身長 59.1cm 体重 5,840㌘
女の子 身長 57.9cm 体重 5,420㌘

視力 0.01~0.02(まだ左右の目を一緒に動かす機能が発達していないので、両目が少し外側
         を向いているように見えたり、両目が違う動きをすることも)

聴力 まだ音の認識はまだないが、音には反射する(モロー反射)

 

ここに表した、特徴や発育・発達はあくまで目安であり、成長の度合いはひとりひとり大きく異なります。参考程度にとどめ、あまり気になる時はかかりつけ医などに相談してみましょう。

生後2ヶ月の赤ちゃんとの遊び

乳児期(0歳~1歳半ころ)の発達課題は基本的信頼感です。そして対極にあるのが不信感です。
詳しくはこちら→ 基本的信頼感/不信感

生後2ヶ月たつと、ママも疲れがたまってくるころ、遊んであげなきゃ・・と無理せず日常の中のちょっとしたことで、十分働きかけができます。

スキンシップ&体遊び

この月齢はどんどん周りに興味が出てきてくるころ。赤ちゃんは楽しい!と思った時や新しい発見があった時、脳内に神経伝達物質が分泌されます。上手に働きかけをして赤ちゃんの「楽しい!」を刺激してあげて下さいね。

ここでは、いくつかのスキンシップと体遊びをご紹介します。ひとつの遊びでもバリエーションはいろいろあります。それぞれの親子にあった方法で取り入れて、楽しく遊んで下さいね。

 

  1. リズムにのってワン・ツー・スリー♪・・・寝転んでいる赤ちゃんの両手を持って「ワン・ツー・スリー・フォー」といって”ツー”と”フォー”の時に赤ちゃんの手をあわす。
    (リズム感の強化)
    バリエ:”ワン”と”フォー”であわせたり、変えてみる。
       :いろんな音楽やママが歌ったりして、それに合わせて手拍子をする。
  2. ゆーらゆら~・・・生後1ヶ月で取り入れた、寝転んでいる赤ちゃんの30㎝くらいの
    前で赤や黒などのはっきりした色のおもちゃなどを左右にゆっくり動かすのを、今度
    上下に動かして見て下さい。(視力の強化ー追視の練習)
    バリエ:ママがゆっくり動いて「こっちだよー」
       :抱っこしたとき頭をゆっくりゆらす
       :一人遊びにはメリーも効果的
  3. その他・・・生後1ヶ月のときに取り入れた、絵本の読み聞かせや、お散歩、リズム遊びなど引き続き取り入れて見て下さいね。

目の機能は、「視力」をはじめ「色覚」「調節」「視野」「立体視」「眼球連動」の計6つあります。これらの機能は、生まれてから脳、目の発達と、日常生活におけるさまざまな刺激によって、少しずつ発達していきます。

まとめ

生後2ヶ月になると予防接種を受けられるようになります。赤ちゃんは生後6ヶ月頃からママから受け継いだ抗体が減ると言われており、それまでに6~7種類のワクチンを受けておくことが望ましいとされています。

予防接種を受ける前後は赤ちゃんの様子をよく観察して安静に過ごすことが大事です。
計画的な接種が必要ですが、無理な計画は立てないよう、かかりつけ医と相談しながら進めていって下さいね。

そしてママも疲れからか、体調を崩しやすい時期です。疲れを感じたり、気分が滅入って来たときは無理をせず、早めに周りや地域の支援センターなどに助けを求めることが大事です。
家事も省けるところは省いて、笑顔で赤ちゃんと向き合えるようにして下さいね。